佐原囃子
新和下座連
佐原の大祭
多古祇園祭
琴平神社祭礼


香取市誕生記念   第2回【座・音遊】講座

日本の技と音
小鼓筒 生田コレクション展示会
〜日本人の心を揺さぶる美と音の世界〜

主催・企画  日本の芸能に親しむ会【座・音遊】


日本の技
11月18日(土)〜26日(日) 10:00〜17:00 佐原三菱館(入場無料)
生田コレクション展示会
(小鼓筒 大鼓筒 太鼓筒 能管 その他資料の展示)

共催  香取市 香取市教育委員会


日本の音
11月26日(日) 14:00〜 香取市佐原文化会館 全席指定 3,500円
第1部 小鼓講演会と小鼓古筒打比べ
     大倉流小鼓方16世宗家  大倉源次郎
     生田コレクション所蔵者 生田 秀明
     鼓樂庵代表・長唄囃子方 司会進行 望月太左衛

第2部 解説付き 能楽囃子  大倉源次郎ほか
         佐原囃子




生田コレクションについて

〜コレクションの概要〜

現在、小鼓筒八九本・大鼓筒八本・太鼓筒四本・能管二管を初めとする能楽器を主体に、謡い本・手附・鼓に関する資料文献を中心としたものです。
大阪麦酒(現アサヒビール)株式会社の創業に携わった曾祖父の生田秀氏とその長男である祖父の生田耕一氏が二代に亘り収集したもので、耕一氏は大正六年に山崎楽堂氏と共著で小鼓に関する唯一の研究書といっても過言ではない「鼓筒之鑑定」を、翌七年には「鼓筒図譜」を鼓筒研究会編として出版しました。
小鼓筒の中には、古阿古・阿古・千種・生・多武峰・北折居・南折居・難波・阿波・大日内匠など各系統の作者の作であろうと考えられるものが数多くあり、制作年代も室町時代初期から最も新しいもので大正時代までと各時代に亘っています。


能の囃子

能の囃子は、笛(能管)・小鼓・大鼓・太鼓による一楽器一人の四人構成ですが、太鼓は曲によって入らないものがあり、太鼓の入らない曲を「大小物」、入る曲を「太鼓物」といいます。
例外として、能が大成する以前の形を伝えているといわれる「翁」「三番叟」だけは小鼓が三人になり、三番叟では打ち振る鈴の音も入ります。
能の囃子は、メトロノームで計ったような一定のリズムではなく、常に序破急の流れを持ち、互いに主張し合いながら奏される緊張感あふれる囃子です。
演能に先立つ申し合わせ(打合せ・音合せ)は原則として一回しか行わず、まさに一期一会の芸能です。

■能管
内径の一部にノドと呼ばれる薄い竹筒がはめ込まれた二重構造になっていて、これによりヒシギという最高音が出やすくなるとも言われ、またオクターブの音が正確に出せないため何ともいえない不思議な音が奏でられ、非常にリズム感の強いものです。

■小鼓
柔らかくて良い音を出すには適度な湿気が必要なため、革に息を吹きかけたり裏革に和紙を貼って唾液で濡らして調整するなど誠に微妙な楽器です。左手で調べ緒を締めたり緩めたりして種々の音を出します。革は馬皮、筒は桜材が多く用いられます。

■大鼓
小鼓とは反対に乾燥が必要なため、二時間近く炭火で焙り極度に乾燥させた状態にして演奏します。それにより、音も小鼓とは正反対のカン高い音を発します。炭火で焙るため、革は消耗品で数度の使用にしか耐えません。革・筒の素材は小鼓と同じです。

■太鼓
打つ方の表革の中央に直径数センチの丸いバチ革が貼ってあり、そこをバチで打ちますが、表革と裏革を調べ緒できつく締め上げてあるため、音を出すことにおいては最も安定した楽器といえます。革は牛皮、筒は欅やせんだんが使われます。



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